私がよく使用するお気に入りの教材です。
小さな子供さんや、初心者さんには
「バーナム ピアノテクニック 全音楽譜出版社」シリーズがおすすめ
なんといっても、一曲がとても短いので、子供さんには飽きがこなくていいです。絵や題名もかわいいし。でもおさえるべきテクニックはきちんとおさえていて、さすが!ベストセラー教材です。
幼児は導入書かミニブックから。
はやい子は、年長さんから「1」に進んだりします。
小学校低学年から。
バイエルは途中で投げ出す子、嫌がって練習しない子が多いので、あまり使いません。かえって大人さんの方が、バイエルが好きな方が多いようです。
でも、私がバイエルすきなので、幼児用バイエルのサイトを作ってしまいました。楽譜がフリーでダウンロード出来るので、興味のある方はチャレンジしてみてください。
保育士や教諭を目指している方には必須ですので、頑張って下さい。試験に出る70番台以降から集中してお教えします。
子供が苦手なヘ音記号の譜読みの練習によく使うのが
幼児だけでなく、小学生にもなぜか人気。音符がとても大きく、見やすいです。
ハノンの前の「ゆびのたいそう」が終わったら、
大きな子は本物の「ハノン」か、「こどものハノン」、小さい子は「プレ ハノン」へ
ハノンって単純なので、パターン覚えると寝てても弾けると思うんですケド、子供にはあの音符の羅列が「オエーっ」となるようです。そういうときは一曲が短いプーさんの「プレハノン」を使います。
幼児用の曲は、手のポジションが動かないのがほとんどなどで、ハノンなどで、鍵盤の上〜下まで、色んな指で使って弾かせるのはある意味突破口的な感じです。
小さい子は指番号=音名になってる子が多いので、一番はじめは教えるのが大変です。なんで指番号「1」なのに、レなの、ミなの??って言われるんです。「だから、番号じゃなくて音符見ようよ〜!」というふうに、譜読みの練習もかねて、鍵盤上の守備範囲を増やして行きます。
練習曲ばかりではつまらないですよね…
大好きな田丸先生の教本です。幼児にはわかりやすく、弾きやすく、時々知ってる曲もあって楽しいので、気がつけば両手ですらすら弾けるようになってます。人気本です。
あとはツェルニーを愛用していますが、市販のは、子供とっては弾きにくい気がするので、私がPCで作り直したのを使っています。幼児の頃から使います。これでかなり指を速く動かす事が出来ます。
基礎の教材は他にもバスティン、ピアノドリームなど色々あります。子供に合わせて作り直したり、子供に選ばせたり、楽しくやってます。はやりのJpopなどもします。「マルモ」が流行ったときはこればっかりだったな。
ソルフェージュにも力を入れています。耳が良くないと、上達スピードに差が出ます。なんといっても音楽ですから。
聴音でよく使うのがこれです。
幼児でも、五線に小節線やト音記号を書いて、4小節程度の曲ならすらすら書き取れますよ!
書いた後、それを歌ってもらったりしています。
高学年はまた別のソルフェージュを使っています。
3才くらい、または聴音初心者にはこれ
音符を書くのではなくて、「高い音?低い音?」とか、「上がった?下がった?」などの問題で、子供はこれが大好きなようです。何度でも挑戦したがります。
譜読みにはこれ
タイムを計ったりしますが、皆真剣です!
この「書いて覚える徹底」シリーズは気に入ってて、ほとんど揃えています。生徒さんのレベルに合わせて使い分けています。
この他、カルタや音符トランプ、音符積み木などを使います。生徒さんが早く来たり、一緒に来たりして重なったときは皆でワイワイやると盛り上がります。
フラッシュカードは自分で手作り出来ます。右のミュージックブライアから入って検索してみて下さい。
基本の教本は、最初は私のをレンタルし、これでいけそうだな、と思ったら新しく買って頂く事にしています。無駄に使えない楽譜を購入しないためです。子供によって合う合わないがあるので、色々試して見て下さい♪
楽譜の一部、この中から自由に見てみてね♪
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保育士や、幼稚園・小学校教諭など目指す方にはこれ
とてもわかりやすいです。ベストセラーだそうです。
バイエルの出題されやすい曲番号や、県ごとの出やすい試験問題の傾向なども載ってます。
これを軸に、実技対策バイエル、弾き歌いや歌伴、コード、基本的な楽典などを勉強します。
バイエルは市販のならなんでもいいんじゃないでしょうか。どの楽譜を使っても、大幅に内容が変わってると言う事はありません。
バイエルのお気に入りはこれです。幼児用ドリルのベストセラー、ぽこあぽこシリーズから出ているバイエルです。練習のポイントの解説付き。
コールユーブンゲンも必須です。これを練習すると、歌う時、音程の取り方が上手になります。
音楽学校で使うハードカバーのはお高いので、これは小さくてペラペラの廉価版。
弾き歌いや歌伴の教材は色々あります。楽譜の通りに弾くのは大変なので、コードで簡単に弾けるよう練習します。コードを知っておくと、どんなに難しい曲でも短時間で弾けますので大変便利です。
メジャーな童謡は弾きまくって、すっかり覚えてしまいましょう!
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大人にお勧めなのは、其の名もずばり
「ピアノのテクニック 音楽の友社」
初版は昭和27年。すごい昔。うちの親がまだ小学生じゃん。
私が持っているのは昭和52年で第59刷。でもいまだに楽譜やさんで、ほとんど変わらない表紙や内容で売ってます。
なぜこれがいいかというと、やはり一曲が短い、というか、これは普通の教材と違って、一曲につき、最初の数小節分のパターンしか載せていないのです。あとはハノンのように一音ずつずらしながら、上行、下行していくというわけです。
なので、一冊50ページちょっとしかないのに、内容はかなり豊富なパターンを網羅しているので、とりあえずこれ一冊あればいいというわけです。忙しい社会人さんに、ハノンやツェルニーは無理っぽいです。
私はテクニック至上主義ではありませんが、ピアノ特有の指の動きは、日常生活ではありえないようなスピード、ミリ単位のコントロール等が必要なので、気が向いたときでもいいから、こういうトレーニング物?で指を鍛えることを進めています。
例えでいうと、スポーツ選手の、トレーニング前のランニングという感じ。基礎体力をつけるような。
ピアノは音楽、芸術ですが、体をつかって表現するというのは、同じ芸術でも美術よりはダンス、バレエとかフィギュアスケートに近いとおもいます。なので、芸術的センスは必須ですが、それに体力、テクニックがあれば、自分が表現したいことをストレスフリーで表現できるので、テクニックは無いよりあるにこしたことはありません。
指は練習すればするほど、筋肉ついて、神経も発達し、骨も太くなるし、指先にはタコができて硬くなり、指もよく広がるようになります。そういう変わっていく自分の手を見るのは密かに楽しいものですよ、、、体育会系だなあ。
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あとお勧めなのは、コードの理論書
「実践 コードワーク 理論編 篠田元一著 リットーミュージック」
これはジャズや、ポップスを弾きたい方にお勧めです。
この業界ではベストセラーというか、むしろバイブルです。
私が持っているのは理論編、アレンジ編と二冊にわかれていましたが、最近新しくなったようです。
ジャズの教則本は何冊かもっていますが、これが一番わかりやすく、大きさもコンパクトで持ち運びしやすくていいです。
ジャズっぽく弾いて見たい人、ピアノバーやラウンジっぽく洒落たアレンジをしてみたい人など、ちょっとコードをいじる知識(リハーモナイズ、略してリハモ)があると、CDで聴くいかしたフレーズ、かっこいいアドリブなどの謎がすっと解ける感じで耳に入ってきますよ。
自分で試しに弾いてみると、あのイカしたコードはこうやって出来るんだ!わかったぞ!となると思います。
勿論他にも良い教材は沢山ありますし、私もこればかり使っているわけではありませんが、とりあえず私のお気に入りをご紹介しました。
その他、弾きたい曲というのがあったら、私がレベルに合わせて編曲したり色々です。楽譜をつくるのは慣れているので、いいのないかなーと探すより自分で作った方がはやいのです。
聴音やソルフェージュなどは、家で予習をしてこられるとかえってレッスンにならないので、そういうのは私が持っているものを使っています。
オンデマンド主義なので、あまり教材費ってかからないかもしれないですねー。
子供の教材を調べていると、すばらしい内容のサイトをみつけました。
「
ピアノレッスンのヒント」というところです。
習う人、教える人両方の立場から、わかりやすく様々なことを説明してあります。
私がなにか書くよりも、こちらを読んでいただいた方がよっぽど為になるので、お時間のある方は是非訪問してみてください。
「ピアノレッスンのヒント」さんにも書いてあるように、私もバイエルはあまり勧めていません。とくに下巻になると、だんだん難しくなるせいか、嫌われるようです。
そんなバイエルでも、必ず皆が喜ぶ曲があります。それは先生との連弾の曲です。
ほかの曲はしたがらなくても、これだけは楽しいようで、一曲終わったら「もっと連弾弾きたい、もうないの?」と言われます。なので、連弾の曲だけを選んで弾いたりします。
私も小学校一年生のとき、先生に伴奏してもらった事は強烈に覚えています。こんな簡単な曲が見違えるように楽しい曲に聞こえるし、一人で弾くのとは違うこのリズムは何だ!とびっくりしました。
ばりばりクラシックの個人レッスンの先生だったので、そのときだけは真面目な先生が近く感じられて、ちょっと嬉しくなったりしました。
世の中に溢れている曲って、ほとんどが複数楽器によるもので、ピアノのソロってすごく少数派なんです。クラシックでソロ、とかいっても、ピアノ以外の楽器は無伴奏曲などを除けば、大体がピアノやオケに伴奏してもらうのが普通だし。
それに、やっぱり人と一緒に演奏するってすごく楽しいですよね。勿論ソロピアのが上手だと得する事は多いですが、それにプラスしてアンサンブル能力があると、音楽的に幅がぐっと広がると思います。作曲、編曲、指揮、合唱の指導、などなど。バンドに目覚めるかもしれないし。
将来一流のソリストにしたい、と固く決めて子供を習わせる方もごく少数派だとおもいますが、そうでないなら、色んな教材を弾かせて、子供が一番興味を示すものを探してみるのも手だとおもいます。最近は図書館にも楽譜がありますから、手当たり次第借りてみるとか。(書き込み厳禁ですよ!)
私は基礎テクニックの教材以外は、私が決める事はありません。自分で楽譜屋さんに行って、色々見てみて、自分がピン!ときたものを買ってもらってね、と言ってます。自分で何か探すというのも音楽のレッスンのような物だと思っています。もしかしたら、そこで運命の一曲と遭うかもしれないし、違う自分を発見するかもしれないし、ピアノ以外の楽器に目がいって、そっちを習うきっかけができるかもしれないし。それに自分が自由に決められるって素敵じゃないですか?学校では教科書が決まってますから。
音楽は、暗記すればいい、公式覚えればいい、過去の問題集をやっとけばいいなどという類いの物ではありませんから、自分で考えてみて、いったい何を弾いたときが一番楽しいか、じゃあ弾いてみたけど、上手くいかない箇所がある、じゃあどうすればいいか、などなど自主的に考えてもらわないと意味が無いと思っています。
昔幼稚園児にコードを教えたら、「ここはこういうリズムのほうがかっこいいよ」とか「この楽譜の左手のところはかっこわるいねー」「CDではこんな感じだったから、弾き方教えて」とか言ってました。小さくても教えてあげれば、色々考える能力があるんだなと感心しちゃいました。ちびっ子でもこれだけできるんだから、小中高生だと、もっと素敵なアレンジを思いつくんじゃないでしょうか。
余談ですが、色々出来た方が、将来音楽関係の仕事が出来る確率が増えます(笑)音楽の仕事の種類も様々ですが、ただただ楽器を楽譜通りに弾いてお金をもらえる仕事というのは、割合は少ないです。
長くなりましたが、こういった理由で、教材はなるべく自分で好きなものを選ぶ、にこだわっています。